表面含浸材 コンクリート
シッカリート
コンクリート表面含浸材(ケイ酸塩系・シラン系)
  • シッカリート改質用(表面含浸工法 けい酸塩カリウム系)
  • 初期乾燥収縮ひび割れ抑止
  • 防水
  • 凍害抑止
  • 中性化抑止
  • エフロレッセンス(白華)抑止
  • 塩害抑止
シッカリート改質用は水の分子よりも小さく、浸透助剤の効果で表面張力が小さくなっているため水よりも深くコンクリートに浸透するよう設計してあります。コンクリートの微細な空隙に浸透後、水に溶ける水酸化カルシウムと反応し水に溶けないけい酸カルシウムを生成して空隙内を充填し密度を高め躯体内の塩化物イオンの移動を抑制し、沿岸地域の飛来塩分の浸透を抑制します。同様に、寒冷地では、冬季の凍結防止剤による外来塩分の浸透を抑止します。工場や自動車の排気ガスによる中性化や酸性雨によるカルシウム分の溶出を抑制します。コンクリートの耐久性や防水機能を高めると同時に鉄筋の防錆効果が期待できる亜硝酸リチウムを配合しています。
生コンに混入した水のうち、セメントの役25%〜28%を超える水の一部はコンクリート内に余剰水として残り、また一部は細孔空隙から排出し、さらに硬化進行に伴って、細孔空隙はさらに大きくなり、外部からの雨水等の入水路を形成し、劣化原因の一つとなります。
 また、打設時の練り混ぜ中に混入されるエントラップエアー(気泡)間をこの細孔空隙が連なって、内部で水分の移動が出来るようになると劣化が促進されます。シッカリート改質用を塗布することで、微細な空隙をけい酸カルシウムで充填して、さらに微細な空隙にすることにより、内部の水分移動を抑制して、雨水などの外部からの水分も深く浸透させないようにすることが出来ます。
  • シッカリート吸水防止用(表面含浸工法 シラン系)
  • 凍害防止
  • 塩害防止
  • 防カビ
  • 防藻
  • 中性化抑止
コンクリートの劣化要因の多くは水の浸透による
コンクリートのスケーリング、断面欠損、床板の砂利化等は全て水が浸透して起きる凍害です。水に塩化物・酸化物が含んでいると複合的に作用し劣化は加速します。シッカリート吸水防止用を塗付する事によりコンクリート表層内部で、撥水遮水層を形成しコンクリートの劣化要因である塩害・凍害抑止(塩化物イオン、沿岸地域の飛来塩分、寒冷地における冬季の凍結防止剤外来塩分)、中性化抑止(炭酸ガス等の抑止)雨水等によるコンクリート酸性化に伴うカルシウム分の溶出抑制し長時間吸水防止をします。
  • シッカリート併用工法(表面含浸工法 けい酸塩系+シラン系併用工法)
  • 吸水防止
  • 塩害防止
  • 中性化抑止
  • 防カビ
  • 防藻
  • 白華抑止
  • コンクリートの密度の斑をなくし、均一な性能を確保します。
  • ※コンクリートの劣化防止を表面で"塗膜する材料や工法"は劣化を促進する場合がある。(JSCE−K−571−2005 により確認)
表面含浸工法けい酸塩系である、シッカリート改質用(図1)を施工後に、表面含浸工法シラン系である、シッカリート吸水防止用(図2)を重ねて施工する工法です。
コンクリート内部をシッカリート改質用(図1)で緻密化し、コンクリート表層部をシッカリート吸水防止用(図2)で撥水化して、コンクリート内部へ雨水、劣化要因などの侵入を防ぎコンクリートを保護します。